【基本情報技術者試験】(令和8年度・科目A・公開問題)「バーンダウンチャートとは?」

IT資格

今回は、令和8年度 基本情報技術者試験 科目A 公開問題(問12)で出題された「バーンダウンチャート」を取り上げる。

令和8年度 基本情報技術者試験 科目 A 公開問題

問12 バーンダウンチャートの使い方として,適切なものはどれか。

ア 縦軸を完成した成果物の総量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って完成した成果物の総量が増加する様子を確認する。
イ 縦軸を残課題の総数,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残課題の総量が増減する様子を確認する。
ウ 縦軸を残作業の量,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って残作業の量が減少する様子を確認する。
エ 縦軸を延べ工数,横軸を時間とし,プロジェクトが進むに従って延べ工数が増加する様子を確認する。

出典:令和8年度 基本情報技術者試験 科目 A 公開問題(IPA(情報処理推進機構))

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正解は ウ です。

バーンダウンチャートとは

バーンダウンチャート(Burn-down Chart)とは,プロジェクトの残作業量が時間とともにどれだけ減っているかを可視化するグラフである。アジャイル開発,特にスクラムで,進捗管理に広く使われている。

  • 縦軸:残っている作業量(ストーリーポイント,タスク数,見積工数など)
  • 横軸:時間(日,スプリントの経過など)
  • 理想線:開始時点の総作業量から,終了時点の 0 まで一直線に下がる線
  • 実績線:実際に残っている作業量を日々プロットした線

「burn down」とは「燃え尽きる」という意味である。作業を片付けるたびに残りが減り,最終的に 0 になることからこの名前が付いた。

グラフの読み方

実績線の位置意味
理想線より下計画より早く進んでいる
理想線とほぼ一致計画どおりに進んでいる
理想線より上計画より遅れている
途中で上昇作業の追加や見積りの見直しが発生した

実績線と理想線の差を見れば,遅れの兆候を早期に発見でき,スコープの調整や人員の見直しなどの対応を早めに取れる。

各選択肢の解説

ア:誤り

バーンアップチャート
縦軸を「完成した成果物の総量」とし,時間とともに増加していく様子を見るのは,バーンアップチャートの使い方である。バーンダウンとは上下が逆の考え方で,「どれだけ終わったか」に注目する。

イ:誤り

「残課題の総数」が増減する様子を見るグラフは,課題管理やバグ管理で使われる課題の推移グラフの考え方に近い。バーンダウンチャートは、残っている作業量が時間とともにどのように減っていくかを見るグラフであり、「残課題の総数の増減」を見ることが目的ではない。

ウ:正しい

縦軸が「残作業の量」,横軸が「時間」で,プロジェクトが進むと残作業が減少していく。これがバーンダウンチャートの定義そのものである。

エ:誤り

「延べ工数」が時間とともに増加する様子を見るのは,累積工数の推移を把握するためのグラフである。作業が進むほど消費した工数は積み上がっていくが,これは残作業を見るバーンダウンチャートとは目的が異なる。

解法のポイント

選択肢を見分けるには,次の 2 点を押さえればよいだろう。

  1. 縦軸は「残り」の量か(残作業 → バーンダウン)
  2. 時間とともに「減る」グラフか(減少 → バーンダウン)

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