基本情報技術者試験の公開問題を解こう!(令和7年度・科目A)(13)「プロダクトバックログアイテム」

ITの基礎

基本情報技術者試験の令和7年度の公開問題(科目A)を解こう。

今回のテーマは、「プロダクトバックログアイテム」である。

問13
アジャイル開発手法の一つであるスクラムにおいて、プロダクトバックログアイテムの内容や並び順を決定する役割をもつのは誰か。

ア 開発者
イ 顧客
ウ スクラムマスタ
エ プロダクトオーナ

正解:エ

アジャイル開発とは

アジャイル開発を一言でいうと、「大きな計画を一度に立てるのではなく、小さな単位で『計画→設計→実装→テスト』を繰り返しながら、素早く製品を作り上げる手法」のことである。

「アジャイル(Agile)」には「素早い」「機敏な」という意味がある。変化の激しい現代において、ユーザーの要望や市場の変化に柔軟に対応するために生まれた。

アジャイルは「考え方の総称」のようなもので、具体的なやり方(フレームワーク)がいくつかある。

  • スクラム: チームの連携を重視した最もポピュラーな手法。
  • かんばん: タスクの状態を視覚化して、作業の流れを管理する手法。
  • XP(エクストリーム・プログラミング): 技術的なプラクティス(ペアプログラミングなど)に重点を置いた手法。

プロダクトバックログアイテム(PBI)を簡単に言うと、「その製品を完成させるために必要な『やりたいこと』を、一つひとつの項目に分けたもの」である。

一言で表現するなら、製品の「やることリスト」の1行1行のこと。


各肢を検討しよう。

ア 誤り。

どのように作るか(技術・品質)に責任を持つ。

イ 誤り。

プロダクトを使う人、または出資者。

ウ 誤り。

スクラムのルールを守り、チームを支援する。

エ 正しい。

スクラムにおいて、プロダクトの「価値」を最大化することに責任を持つのがプロダクトオーナー(PO)である。

  • 何をするか: 「何を作るか(プロダクトバックログアイテム)」を決め、どれから作るかという「優先順位(並び順)」を決定する。
  • 判断基準: 顧客の要望やビジネス上の利益、市場の状況などを見て、最も価値が高い順に並び替える。

役割をイメージしやすくするために、レストランに例えてみよう。

  • プロダクトオーナ(店長): 「どんなメニュー(料理)を出せば店が繁盛するか」を考え、メニューのラインナップや出す順番を決める。
  • 開発者(料理人): 注文された料理を「どうやって美味しく、効率的に作るか」を考え、実際に調理する。
  • スクラムマスタ(ホールマネージャー/コーチ): 店長と料理人がうまく連携できているか、お店のルールが守られているかを確認し、トラブルを取り除く。

このように、「ビジネスの視点で、作るものの順番を決める責任者 = プロダクトオーナ」と覚えると忘れにくい。

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