情報セキュリティマネジメント試験の公開問題を解こう!(令和7年度・科目A・B)(12)「デジタルトランスフォーメーション」

ITの基礎

情報セキュリティマネジメント試験の令和7年度の公開問題(科目 A・B)を解こう。

今回のテーマは、「デジタルトランスフォーメーション」である。

令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 公開問題 科目 A・B 問12

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正解は ウ です。

経済産業省の「DXレポート2」では、企業が最終的なDX(デジタルトランスフォーメーション)に到達するまでのプロセスを3つのステップに整理している。

これらは言葉は似ているが、「何をデジタル化するのか」という対象と、「それによって何を目指すのか」という目的が大きく異なる。


DXへの3段階ステップ

それぞれの段階を、例とともに解説しよう。

1. デジタイゼーション(Digitization)

「情報のデジタル化」の段階である。

アナログで管理されていたデータや物理的な作業を、そのままデジタルデータに置き換えることを指す。

  • 具体例: 紙の伝票をExcelに入力する、ハンコを電子印鑑にする、会議資料をペーパーレス化する。
  • 目的: 作業の効率化、コスト削減、データの保存性の向上。

2. デジタライゼーション(Digitalization)

「プロセスのデジタル化」の段階である。

個別の作業だけでなく、特定の業務フロー全体をデジタル技術で効率化・最適化することを指す。

  • 具体例: SFA(営業支援システム)を導入して商談から成約までのプロセスを可視化する、オンライン診療で受付から会計まで完結させる。
  • 目的: 業務の付加価値向上、特定部門のビジネスモデルの最適化。

3. デジタルトランスフォーメーション(DX)

「ビジネス変革」の最終段階である。

デジタル技術を基盤として、企業の文化、組織、ビジネスモデルそのものを変革し、顧客や社会に新たな価値を提供し続ける状態を指す。

  • 具体例: 売り切り型の製品販売からサブスクリプション(定額制)モデルへの転換、AIを活用した予測による全く新しいサービスの創出。
  • 目的: 競争優位性の確立、新たな顧客体験の提供、社会課題の解決。

3つの違いのまとめ

段階呼称対象主なアクション
Step 1デジタイゼーション断片的なデータアナログからデジタルへの変換
Step 2デジタライゼーション個別の業務プロセスワークフローのデジタル化・効率化
Step 3DX企業・社会全体ビジネスモデルや組織文化の変革

それでは、各肢を検討していこう。

ア 誤り。

本肢は、「デジタイゼーション」に該当する。

イ 誤り。

本肢は、「デジタライゼーション」に該当する。

ウ 正解。

これは、まさに「DX」に該当する。

エ 誤り。

本肢は、「デジタライゼーション」に該当する。

(解法のポイント)

初見でも、常識問題として、例を参照にして正解できたのではないだろうか。
ここで、改めて知識の整理をしておこう。

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