「ITパスポートは取ったけれど、次に何をすべきか迷っている」「基本情報は数学やプログラミングがあってハードルが高い…」
そんな悩みを抱える社会人の皆さんに今、おすすめしたいのが、「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」である。なぜこの資格が「コスパ最強」と言われるのか、基本情報技術者試験(FE)と比較しながら紐解いていこう。
「守る」スペシャリストへ!基本情報(FE)との違い
情報セキュリティマネジメント試験は、ITを「使う側(ユーザー側)」でセキュリティを管理するプロを育成する試験である。
どちらも同じ共通キャリアスキルフレームワークの「レベル2」に位置付けられているが、その中身は驚くほど異なる。
| 比較項目 | 情報セキュリティマネジメント (SG) | 基本情報技術者 (FE) |
| 主な対象者 | 業務でITを利用する全ての人、管理者 | プログラマー、エンジニアを目指す人 |
| 主な内容 | セキュリティ対策、法務、組織管理 | アルゴリズム、プログラミング、計算問題 |
| 難易度の体感 | 専門用語はあるが、日常業務に近い | 数学的センスや論理的思考が必要 |
| 合格のメリット | セキュリティに強い人材として即戦力 | ITの基礎知識を網羅した証明 |
「文系だからプログラミングはちょっと…」という方でも、情報セキュリティマネジメントなら、法律やルールの運用といった「納得感のある知識」で勝負できるのが魅力である。
公開問題に挑戦!「リスクマネジメント」を理解しよう
試験では、単なる知識の暗記ではなく「どう管理(マネジメント)するか」という考え方が問われます。実際に出題された問題を解いてみよう。
令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目 A 公開問題
問1 JIS Q 31000:2019(リスクマネジメント-指針)におけるリスクマネジメントプロ
セスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア リスク対応の意義は、プロセスの設計、実施及び結末の質及び効果を保証し、改善することである。
イ リスク特定の意義は、リスクに対処するための選択肢を選定し、実施することである。
ウ リスク評価の意義は、組織の目的の達成を助ける又は妨害する可能性のあるリスクを発見し、認識し、記述することである。
エ リスク分析の意義は、必要に応じてリスクのレベルを含め、リスクの性質及び特徴を理解することである。
正解:エ
リスクマネジメントには「特定→分析→評価→対応」という一連の流れ(プロセス)がある。
それぞれの言葉の意味を正しく理解しているかがポイントである。
ア 誤り。
リスク対応 :「プロセスの改善」ではなく、特定したリスクに対して「対策を講じること」(回避、低減、移転、保有など)を指す。
イ 誤り。
リスク特定:これは「選択肢を選定」することではなく、文字通り「どんなリスクがあるかを見つけ出すこと」である。
ウ 誤り。
リスク評価 :「リスクを発見・認識」するのは、前段階の「特定」の役割である。評価は、分析結果を基準と照らし合わせて「対策の優先順位を決めること」を指す。
エ 正しい。
リスク分析:特定したリスクがどれくらい危険か、性質や特徴を詳しく調べ、リスクの大きさを把握することである。
まとめ:セキュリティは「全員」の必須スキルへ
今やセキュリティはIT部門だけの仕事ではない。USBメモリの紛失やメールの誤送信、標的型攻撃メールへの対応など、現場の社員一人ひとりの判断が会社を救う。
「基本情報は難しそうだけど、キャリアアップしたい」というあなた。まずはこの試験で、会社から頼られる「守りのリーダー」を目指してはいかがだろうか?


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